裏金の真相「なぜ聞かない」二階氏、萩生田氏、下村氏を名指しされ、岸田首相が認めた不十分さ(東京新聞TOKYO web)
2024.02.26
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆議院予算委員会の集中審議で26日、立憲民主党の奥野総一郎衆院議員は、二階俊博元幹事長ら議員3人の政治倫理審査会(政倫審)への出席か国会への参考人招致がなければ「予算を今国会で通過させることは困難だと言わざるをえません」と踏み込んだ。

衆院予算委で答弁のため挙手する岸田首相=26日、国会で
この日の審議では、岸田文雄首相からも「(裏金議員を対象に2月に行った)聞き取り調査で実態が十分把握できたものではない」との発言が飛び出した。(デジタル編集部)
◆「大事な論点」に「聞いてない」
28、29日に開催が予定されている衆院の政倫審において、野党は裏金議員51人の出席を求めたのに対し、自民党が応じたのは、松野博一前官房長官ら自民安倍派、二階派の5人だけ。
「ヒアリングは全くお手盛りで肝心なことは聞いていない」として、奥野氏が、追加で政倫審への出席を求めたのは、二階氏、萩生田光一前政調会長、下村博文元政調会長の3人だ。
二階氏は、在任中に党から約50億円の政策活動費を受け取ったとされている。
萩生田氏は、裏金事件を受けた政治団体の収支報告書の訂正で、政治活動に関する支出の金額や年月日など30カ所以上に「不明」と書いた。
下村氏は、安倍派の事務総長を務めた経験がある。安倍派所属議員へのパーティー券の販売ノルマ超過分の還流については、安倍晋三元首相が2022年4月に還流の中止を提案した際、協議に出席していたと語っている。
東京新聞Tokyo web 2024年2月26日掲載記事より引用
https://www.tokyo-np.co.jp/article/311517